本記事は、CompTIA A+学習者向けの個人的な学習記録です。
内容は筆者の経験に基づくものであり、合格を保証するものではありません。
最新の正確な情報は、必ずCompTIA公式サイトでご確認ください。
パソコンのケーブル接続で悩んでいませんか?
CompTIA A+ Core 1の試験範囲には、様々なケーブルやコネクタの知識が含まれています。
パソコンの背面には、色々な形の差込口(ポート)があって、「どの穴にどのケーブルを差せばいいんだろう?」と迷うことも多いはずです。
実は、それぞれの穴には決まった使い方があり、正しいケーブルを選べば簡単に接続できます。
この記事では、CompTIA A+ の試験対策として、パソコンでよく使うケーブルの種類と特徴を、初心者の方にも分かりやすく説明していきます。
USBケーブル:いろいろな機器をつなげる便利なケーブル
USBってどんなケーブル?
USB(ユニバーサル・シリアル・バス)は、パソコンに機器をつなぐための「万能ケーブル」です。
以下のような特徴があります:
- 差し込むだけで自動的に認識してくれる(これを「プラグアンドプレイ」と呼びます)
- データの送受信と電気の供給が同時にできる
- 1つの差込口から、たくさんの機器(最大127個!)をつなげられる
- マウス、キーボード、プリンターなど、いろいろな機器に対応

USBの速さの違い
USB の種類 | データの転送速度 | 分かりやすい例 |
---|---|---|
USB 2.0 | 480Mbps(メガビットパーセカンド) | DVDの映画1本を約2分で転送 |
USB 3.0 | 5Gbps(ギガビットパーセカンド) | DVDの映画1本を約10秒で転送 |
USB 3.1 | 10Gbps | 4K動画もスムーズに転送 |
USB 3.2 | 20Gbps | さらに高速な転送が可能 |
用語解説:
- Mbps(メガビットパーセカンド):1秒間に送れるデータの量を表す単位
- Gbps(ギガビットパーセカンド):Mbpsの1000倍の速さ
USBコネクタの種類と特徴
Type A
- 一番よく見る長方形の形
- パソコン側に付いている一般的な差込口
- USBマークが上を向くように差し込みます
Type B
- プリンターなどの大きな機器で使う四角い形
- 誤って逆向きに差せないよう工夫されています
Type B Mini
- デジタルカメラやMP3プレーヤーなどの小型機器用
- Type Bを小型化した形状
- 今では見かけることが少なくなった
Type B Micro
- スマートフォンやタブレットでよく使われる小型コネクタ
- Type B Miniよりもさらに薄型化
- Android端末の充電やデータ転送によく使用
- Type-B Miniの後継規格
Type C
- 新しい機器で使う小さな形
- 表裏どちらでも差し込めて便利
- 高速なデータ転送と急速充電に対応

USBで使える電気の量
- 普通のUSB:スマートフォンの充電程度(最大4.5W)
- 高性能なUSB:ノートパソコンの充電も可能(最大100W)
用語解説:
- W(ワット):電気の力の強さを表す単位
ディスプレイ接続:画面をつなぐケーブル
HDMI:テレビやモニターをつなぐ標準的なケーブル
HDMIの特徴:
- 映像と音声を1本のケーブルで送れる
- きれいな4K/8K映像に対応
- テレビ、ゲーム機、パソコンなど幅広く使える
- デジタル信号で高画質
ケーブルの種類:
- 普通のHDMI:一般的な映像を見るのに適している
- ハイスピードHDMI:4K映像を見るのに必要
- より高性能なタイプ:8K映像やゲーム用

DisplayPort:パソコン専用の高性能ケーブル
DisplayPortの特徴:
- パソコンのモニター専用に作られた規格
- 複数のモニターを順番につなげられる(デイジーチェーン接続)
- HDMIと同じくらいきれいな映像が送れる
- ゲームや専門的な用途に適している

古いタイプのケーブル:VGAとDVI
VGAケーブル
- 青い色の差込口が特徴
- 古いモニターやプロジェクターでよく使用
- デジタルケーブル(HDMIなど)より画質は劣る
- ピンが曲がりやすいので注意
DVIケーブル
- 白い色の差込口が特徴
- デジタルとアナログの両方に対応できる種類もある
- HDMIが普及する前によく使われていた
- 音声は別のケーブルが必要

ハードディスクをつなぐケーブル(SATA)
SATAケーブルの特徴
データ用ケーブル:
- 細い7本のピンがある赤いケーブル
- パソコンの中でハードディスクをつなぐために使う
- 最長1メートルまで使える
- 新しいSATA(SATA3.0)は1秒間に600MBものデータを送れる
電源用ケーブル:
- 太い15本のピンがあるケーブル
- ハードディスクに電気を供給する
- 古い規格のMolexケーブルに変換することもできる

ネットワーク接続:インターネットをつなぐケーブル
よく使われるネットワークケーブル
LANケーブル(RJ45コネクタ)
- インターネット接続に使う一般的なケーブル
- カテゴリー5e(Cat5e):一般家庭で十分な速さ
- カテゴリー6(Cat6):より高速な通信が可能
- カテゴリー6a:最高速の通信に対応
光ファイバーケーブル
- 光を使って超高速通信ができる特殊なケーブル
- 主に企業や通信会社で使用
- ST、SC、LCなど様々な形状がある

まとめ:用途に合わせてケーブルを選ぼう
- 周辺機器をつなぐとき
- 新しい機器:USB Type-Cがおすすめ
- 古い機器:従来のUSB Type-Aを使う
- 画面をつなぐとき
- 新しいモニター:HDMIかDisplayPort
- 古いモニター:VGAやDVI
- 4K/8K表示:高性能なHDMIケーブル
- ハードディスクをつなぐとき
- パソコンの中:SATAケーブル
- 外付け:USB 3.0以降がおすすめ
- インターネットをつなぐとき
- 一般的な使用:Cat5e/Cat6 LANケーブル
- 特殊な用途:光ファイバーケーブル
次回の「CompTIA A+ Core 1 独学ガイド:コネクタの選び方と接続技法 [3.1]」では、これらのケーブルやコネクタを実際に接続する際のコツや注意点について解説します。
更新:2025年2月8日
参考:CompTIA A+ Core 1(試験番号:220-1101)公式出題範囲
注意:本記事は学習記録であり、試験合格を保証するものではありません。